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集団的自衛権と憲法(3)

NHKのサイトの記事によれば、集団的自衛権に関する動きをきっかけに、様々な分野の学者が、「今の政治状況は憲法が権力を縛る『立憲主義』の考え方から離れている」として、「立憲デモクラシーの会」を発足させたという。

この「立憲デモクラシーの会」がホームページを既に立ち上げたのか見ようと思って検索したところ、内田樹教授のブログが目に入った。内田教授もメンバーのようである。

その中の最近の「法治から人知へ」というエントリーでも、最近とみに立憲主義がないがしろにされ、憲法の条文が軽んじられて遵守されず、政府の恣意的な解釈変更や変動する世論によって踏みにじられている・・・という視点に基づいた文章がつづられていた。

内田教授は、エントリーに、あと一言付け加えるべきであった。

「今の憲法では、集団的自衛権の行使はできないはずである。どうしても認めさせたいのなら、正規の手続をふんで憲法を改正せよ。」と。

一般的に言って「Aという政策は、憲法に違反している。解釈改憲はダメだ」という主張は、「どうしてもA政策をやりたいのなら、ちゃんと議論して、憲法を改正するべきだ。」という主張を必然的に伴うものである。

そのAという政策が仮に国民の大多数に支持されているならば、結局のところ、その政策が行われるのを阻止するのは極めて困難であって、そうなってくると解釈改憲でA政策を行うか、憲法を改正してA政策を行うかという違いでしかない。

解釈改憲なら、立憲主義はおびやかされるが、憲法の条文そのものは残る。憲法改正をするならば、憲法の条文は変わってしまうが、立憲主義は守られる。そのどちらを取るのかということになってしまう。

集団的自衛権が、このような状況にまで至っているのかどうかはわからないが、いずれにしても「今の憲法ではこの政策はできない。無理して解釈改憲するのは許されない」と主張することは、結局のところ憲法改正に脚光を浴びせることになるのである。

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