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辞めたくても辞められないブラックアルバイト

NHKの「おはよう日本」で、学生アルバイトの最近の問題を取り上げていた。

“辞めたくても辞められない”

長時間労働や過重な責任を強いられて、辞めるにも辞められず、授業にも差支える事例まで出ているという。そういう世の中の傾向を反映してか、この番組の中では使っていないが、「ブラック企業」ならぬ「ブラックアルバイト」という言葉まで最近は流行り始めている。

このNHKの番組によれば、たとえばある小売店では、店舗が複数あって、正社員はその複数の店舗を受け持つ「店長」1人だけであり、実際の個々の店の責任者は学生バイトが任されていて、大学での授業等の時間中にも、他のパートやアルバイトから仕事の指示を仰ぐ電話が頻繁にかかってきたりするという例があるという。

そして、他のアルバイトに迷惑がかかるのを恐れて、学生アルバイトたちは辞めるに辞められない心境に追い込まれているというのである。

なぜこのような事態になるかといえば、上記の番組の記事の中でも触れているように、安売りのためコスト削減を進めすぎて、正社員を極限まで減らしたため、店の責任者まで学生アルバイトにやらせざるを得なくなっているということだろう。

アルバイトなのに責任が重すぎるとか労働条件が悪いとかの会社を「ブラックアルバイト」という言い方で揶揄するのもよいが、問題の根源は、正社員がほとんどいない状況で会社を運営しているということである。(念のため断っておくと、一般的な法律論だけでいえば、会社に「取締役」は必ず必要だが、それ以外の者はいわゆる「アルバイト」だけでも会社が成り立たないわけではない。)

従来のアルバイトが「ブラック」と思われていなかったのは、正社員が厳然と存在していて、組織の管理等の業務はその正社員が行うのが当然とされ、アルバイト、特に学生アルバイトは、あくまでも正社員の補助的な仕事しかしないものとされていたからである。

「アルバイト」というのは、厳密な定義はないが、一般にはいわゆる「非正社員」で、しかも「補助的」な仕事をするものだという了解事項があったと思われる。しかしNHKの例で挙がっているような会社では、学生アルバイトが任されるのは、少なくとも「補助的」な仕事ではない。もはや「中核的な仕事を任される非正社員」とでもいうべきであろう。さらにいえば、会社は低賃金で雇えるアルバイトをあてにしているわけなので、「中核的な仕事を任される低賃金の非正社員」ということになる。

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