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電通の「血みどろ研修」と就職活動

電通に勤務していた入社1年目の女性が自殺した事件では、まずこの女性がやっていたとされる長時間の残業が問題とされた。もっともこの件は、単に物理的な労働時間の長さだけでなく、職場の体質というか人間関係や上下関係、さらにセクハラやパワハラという観点で検討する必要があるとも思われるのだが、物理的な労働時間以外の人間関係などの複雑なファクターはなかなか会社の外には出てこないものであり、本人が亡くなってしまっている現在、実際にどんなことがおこなわれていたのかを解明するのは難しそうである。

ともあれこの事件以降、電通の職場での仕事のあり方や雰囲気などが一気に世間に注目されるようになった。ビジネスジャーナルでは、4年前の「電通社員『新人は毎日朝まで伝統“血みどろ”研修in飲み屋』」 という記事が、最近ひんぱんに検索されたせいか、ランキングの上の方に上がってきている。

この記事では、新人は研修で毎日のように翌朝まで飲み会に引っ張り回されるとか、飲み過ぎて血を吐いた者もいるとか、帰宅は朝3~4時が普通だとか、上下関係が厳しいとか、なかなか凄まじい話が書かれている。

例の貧困女子高生問題で捏造事件を引き起こしたビジネスジャーナルなので、この記事もどこまで信用して良いかはわからないが、このところ見受ける他のメディアの記事でも、電通の厳しさが報道されており、いわゆる体育会系で凄まじい勢いのある職場であることは間違いなさそうだ。

私が就職活動をしていた頃は、インターネットなどなかった時代で、企業の社風や雰囲気などは、各種メディアと口コミによる情報しかなかったが、電通がおっとりした職場などではないことくらいは常識だった。
ただ学生の就職活動に使われるサイトや紙媒体では、昔も今も、こういう職場の内情は表に出て来ることはなく、どこの会社も似たように「人間を大切にする」とか「若い人を活かす」とか、きれいごとしか書いていないものである。

各種ウェブサイトや就職情報媒体で、「当社は上下関係を重んじる体育会系の会社です」とか「新人には最初の半年ほどは翌朝まで飲み会を繰り返させ、人間関係やマナーの感覚を身につけさせます」などと正直に公表する会社はいない。このように会社の実態を隠して学生を募集するというのは、詐欺行為に近いようにも思うのだが、こういうことはもう当たり前になっているので、誰も何とも思わなくなっている。
もちろん賢明な学生は、表に出てきた情報だけでは会社の雰囲気はなかなかわからないことはわかっているので、大学OBなどのコネを活かして、働いている者に直接接触して話を聞こうとする。さらに最近では、いろいろな会社に勤めている人間の本音をネット上のあちこちで見ることができるようになってきた。

話にまとまりがなくなってしまったが、手段や経路はどうであれ、いろいろな会社のきれいごと抜きの実情が、もっと世の中の学生に広く知れ渡るようになって欲しいと思う。わかったうえで入社するのとそうでないのとは大違いだから。

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