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フランスの政教分離と街中のクリスマスツリーの飾りつけ

 NHKのBSプレミアムで、「ハイビジョンスペシャル パリのクリスマス~美しい夜の物語~」(初回放送:2003年)という番組をやっていた。
番組の全部をちゃんと見たわけではないが、クリスマス時期のパリの風景をいろいろ見せてくれる。
 パリでは、消防士が街中にクリスマスツリーを飾り付ける仕事をしているのだという。

 ここでふと気になったのが、フランスは政教分離を徹底している国であって、公共の場では宗教色を排除するようにしているのではなかったかということである。

 日本では、まさにクリスチャンでない限り、クリスマスツリーを飾る時にキリスト教の意義を感じる人はほとんどおらず、門松と同じ程度の感覚で見られていると言ってよいだろうが(ただし門松も元々は神を迎える意味があったというが)、フランスの場合はまさかそういうことはないだろう。

 番組の映像を見た感じでは、公共の道路に、公務員である消防士がクリスマスツリーを飾り付けているのだが、これはフランスでは政教分離との抵触の問題として議論されることはないのだろうか。
 たとえば公立学校に女生徒がスカーフを付けてくることさえ、イスラム教のシンボルを公共空間に持ち込むということで、政教分離の議論になるのがフランスである。
公共の道路での公務員によるクリスマスツリー飾りつけは問題にならないのだろうか。

考えられる可能性としては…

①フランスでも、クリスマスツリーにはキリスト教の意義がもはやあまり感じられず単なる飾りつけとしか思われなくなっていて、政教分離の問題とは考えられていない

②現実問題として、政教分離の原則はイスラム教に対しては厳しく適用されるが、多数派であるキリスト教にはあまり厳格に適用されておらず議論になっていない(なし崩しで差別的扱いがされている)

③少なくとも道路という場では、宗教的なシンボルを飾ることは問題にされていない(仮に公の道路にイスラム教関係のシンボルの飾りつけを何か行ったとしても、政教分離の問題になるとは考えられていない)。ただし公立学校であれば、クリスマスツリーを飾ることは問題視される。

④私が知らないだけで、実際には論議を呼んでいる

のいずれかということになるだろうか。

フランスの政教分離の論点は、かつての革命期のカトリックの影響力の排除から、現代のイスラム系市民の包摂や差別の問題に至るまで、いろいろな面で考える必要があり、なかなか奥が深い問題だと思うが、このクリスマスツリーの件はどうなのだろう?

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