最近のトラックバック

人気ブログランキング


フォト

« 大企業の手厚い福利厚生制度は世間の大半の人には縁がない件 | トップページ | ざわざわ森のがんこちゃん エピソード0 »

台湾と韓国の「反日」「親日」

第二次大戦終結まで日本が領土として統治していたことがあるという点で、台湾と韓国は共通点があるが、台湾は「親日」で韓国は「反日」だとよく言われる。
実際問題としてどうしてそのような違いが生じたのだろうか。

私は実際に訪れたことがあるのは台湾だけで、それも数日間であり、韓国については行った経験がなくてまったく机上の知識しかないのだが、その範囲の知識でいえば、おおむね次のようなことではないかと思う。

まず台湾は、日清戦争後、1895年の下関条約によって日本の統治下に入ることとなったのだが、それまでどのような状態だったかというと、清国(中国)の領土として「台湾府」「台湾省」などの行政機関は設置されていたとはいえ、台湾住民を清国政府がきめ細かく管理・統治していたわけではなかったようである。
また、民族というかエスニシティという面でも、台湾住民は、様々な原住民もいれば、福建省から移住してきた者の子孫もいるという状態であった。
このような状況で、日本の統治下に入った当時、台湾住民には「自分は清国の国民である」という意識はほとんど無かったのではないかと思われる。

そのような中で日本は学校制度を設けて教育をしていったので、台湾住民が最初に「国民」「国家に帰属する者」という意識を受け入れたのは、日本統治の下だったということになる。

戦後、日本が撤退した後、中国大陸の内戦を経て国民党が台湾に移って新たな統治者となったのだが、この時に大陸から移ってきた者は当然「中国人」(ただし国民党およびその支持者)という意識を持っていたのに対して、もともとの台湾住民は、つい最近までは「日本国民」の意識を持っていたわけで、ここに台湾人のアイデンティティの複雑さがあり、単純化していえば、これが「外省人」と「本省人」の対立ということにもつながるのだろう。

一方、韓国は、1910年の併合前に、おそらく既に相当程度の「国民」意識が形成されていたといえるだろう。1392年の朝鮮王朝成立以来、朝鮮王国(後の大韓帝国)は、朝鮮半島全土を統治しており、台湾とは比べ物にならないほど組織的な統治が行われていたのである。

既に国民意識が形成されていた韓国を併合したケースと、国民意識そのものが未形成でいわばバラバラの状態だった台湾を併合したケースとでは、統治者である日本に対する視点は、まったく違ってくるのも当然だろう。

« 大企業の手厚い福利厚生制度は世間の大半の人には縁がない件 | トップページ | ざわざわ森のがんこちゃん エピソード0 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/454842/69093387

この記事へのトラックバック一覧です: 台湾と韓国の「反日」「親日」:

« 大企業の手厚い福利厚生制度は世間の大半の人には縁がない件 | トップページ | ざわざわ森のがんこちゃん エピソード0 »

2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ