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「新しい働き方」って、別に新しくないんじゃないの?

 政府は「働き方改革」に取り組んでいるようだが、メディアでも、「新しい働き方」というものを構想する文章をよく見かけるようになった。

 いろいろな論者が新聞・雑誌・ネットなどの場で「未来の新しい働き方」「これからの仕事のあり方」等というテーマを取り上げているが、こういう議論は大体パターンが決まっていて、

(1)これからは、個人が企業と対等な立場で契約を結ぶようになる
  (★もともと「労働契約」は、個人と企業が対等な立場で契約を締結するものなのだが・・・)

(2)これからは、企業に個人が雇われて抱えられるのではなく、自由な独立した立場で働くようになる

(3)これからは、労働時間ではなく成果に応じた報酬を受け取る。成果がなければ何ももらえない場合もある

(4)これからは、特定の1つの企業のためだけに働くのではなく、自分で複数の企業を相手に働くことができるようになる

(5)これからは、働く時間を指定されるのではなく、働きたい時に働ける

・・・等々という要素を挙げて、これらの要素を備えた“新しい働き方”の時代が来て、働く人々は“輝いて”“生き生きと”仕事をするようになるだろう・・・というふうに話を持っていくのである。

しかし、別に「未来」まで待たなくても、今現在でも既にこういう働き方をしている人たちはいくらでも存在する

 たとえば:

 ・家で内職をして手芸品や衣料品を作る人
 ・建設現場で道具や材料を自分で調達して下請として作業する外注の親方
  ・テレビ番組やアニメ作品の制作のある部分を外注で請け負う関係者
 ・個人事業主扱いの宅配便の下請業者

などである。(法律用語でいえば、一般的には「請負契約」である。)

 これらの人々は、「自由で独立」であり、「成果がなければ報酬をもらえない」立場で、一つの会社に抱えられることなく複数の会社から仕事を回してもらって働いているのが通常である。

 たとえば家で内職をする人は、いちいち通勤する必要がなく、成果に応じたカネを受け取り、また最終的な納期さえ守れば毎日どの時間に仕事をしようとしまいと自由であり(作る製品の量が少なければ、単に収入が減るだけのことである)、さらに一つの企業に束縛されず複数の企業から仕事を受けても構わない。
 まさに「新しい働き方」としてもてはやされる仕事の代表ということになるだろう。

 しかし、内職で製品を作るとか、住宅工事で職人が下請をするなどというのは、昔からあった仕事のスタイルにすぎない。
 こういう仕事のあり方は昔から存在していたのに、今さら「これからの働き方」「新しい仕事のあり方」などと呼ぶのも、おかしな話である。

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