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百田尚樹と漢文教育否定論と加地伸行

 雑誌SAPIOの5月号に、「禁断の日本再生論」という特集があり、いろいろな(このような立場の雑誌ではおなじみの?)論者が参加しているが、その中で、百田尚樹が「対中政策の秘策 中国を偉大な国と勘違いさせる「漢文」の授業は廃止せよ」という記事を書いていた。

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 実際に読んでみると、漢文うんぬんは少し触れているだけで、主眼というわけではなく、中国の軍事的脅威がメインの内容だった。
 漢文教育は、役にも立たず、警戒すべき相手である中国に対して無用のあこがれを起こす勉強だから無益だという趣旨のようである。

 ただ気になったのは、「史記や三国志に日本人はあこがれているが、とんでもない。中国は凄まじい、恐ろしい国だ」という趣旨のことを述べていたことである。
 三国志はともかくとして、史記は、中国の歴史のなかなかエグい側面も描いているのではないだろうか。

 平凡な結論になってしまうが、単に理想化するのでもなく、否定的にだけ見るのでもなく、肯定的・否定的な様々な側面から中国の歴史文化を学んでいくことは有益だと思うし、そのための教養として「漢文」を学ぶのも悪くはないと思う。

 それにしても百田といえば日本会議。そして日本会議といえば、中国思想研究者の加地伸行もメンバーのはずだが、加地はこの百田の発言をどう思っているのだろうか。

 加地伸行といえば、かつて「二畳庵主人」というペンネームで、通信教育のZ会で「漢文法基礎」という面白い参考書を出版していて、私も大学受験の頃にお世話になった。(これは長らく廃刊になっていたものの、数年前に講談社学術文庫から再刊されたが、当初のZ会版にいろいろ載っていた興味深い例文がカットされているので、本来の魅力がだいぶ削がれてしまっている。)

 百田には、是非とも日本会議の会合で、加地伸行に向かって「漢文教育なんか中国に対する憧れや幻想をばらまくだけで、有害無益です。やめるべきですよね」と問題提起をしてもらいたい。(なお加地伸行は、中国に対する「あこがれ」「幻想」などは持っていないと思うが。)

Kanbunpou

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